2014年11月・2016年1月
富津火力発電所第1LNGバースは昭和57年、東扇島火力発電所は昭和59年の製品。
いずれも ギャングウェイのエレベーターリフト・ラダー部等、主要部分をステンレス製に変更
2015年5月
東京ガス鞄aが茨城県の日立港に建設した4番目の液化天然ガス(LNG)供給基地。
大型タンカー受入専用桟橋上の係留設備
クイックリリースフック(100t・係留荷重監視装置付)31フック(14基)
電動キャプスタン16台
今回のフックは、客先要求により、亜鉛溶射+塗装となり塗装はもちろん、組立や運搬、現地作業でも通常以上に神経を使うものでした。
クイックリリースフック自体は、弊社通常モデルに係留荷重監視用のロードセルピンを組み込んで、安全なタンカーの係留と荷役のサポートし、万一の緊急時には遠隔操作により係留索の解放を可能としタンカー、設備、作業員の安全確保のお役にたてているものと思います。
今回設置された日立港については、湾内ではなく、太平洋のうねりがそのまま入ってくる場所となり、工事に向かう為の通船が非常に揺れて船の苦手な作業員には一段と過酷な現場となりました。(担当:横須賀)
2015年7月
LPG受入桟橋 50,000t 昭和50年設置 クイックリリースフック(75tx2連=4基)(手動解放)の更新工事
既設アンカーボルトを転用、強度不足はアンカーボルトを増設(4本増設)で解消。
マウティングベースは、特殊になりますが、お客様のニーズにお応えすることができ、コスト的にも満足頂ける提案ができたと思います。(担当:酒井)
2015年5月
タワー型ヒンジ式ギャングウェイ(オートリリース機能付)
材 質 :SS400+SUS304(タワー)、A5083+SUS304(ラダー)
作動方式 :油圧(油圧ユニット+油圧モーター)
追従方式 :オンデッキ摩擦追従(ラダー先端の固定脚にかかる自重にて追従)
寸 法 :H 16.3m W 3.0m D 4.0m(ラダー収納時8.7m)
ラダー長さ:min10.15m 〜 max19.00m
俯仰角度 :+30°,-27° 旋回角度:±23°
LNG船、LPG船が着桟する桟橋でどちらの船でも架橋し追従出来るギャングウェイです。
今回はお客様のご要望により、鉄骨部は全て溶接構造で全て溶融亜鉛メッキ仕上げとなり設計・製作には非常に手間と時間がかかりました。
また万が一作動油が漏れても海上に流出しないようにオイルパンを含めて油圧室は完全シール溶接構造とし、外部に繋がる油圧ホースは漏れが確認出来るように透明のダクトでカバーしました。
現地での据付は外洋に面している事から通年うねりが大きいため、SEP台船を使用して精密な据付が出来ました。
本件は設計段階より無理難題もいただきましたが、技術者としては楽しい限りでした。
2016年3月より基地の運用も始まり非常に良いモノ造りが出来たと自負しております。(担当:三谷)
社内で営業・調達・技術・製造それぞれ新たな技術の構築を新鮮な雰囲気でできました。
動きがある機械で、部品数も多いため、各担当が客先・調達先と何度も連絡を取り合い、それぞれ意見を出し合ったことで、良いものが出来上がりました。
耐食対策として今後もステンレス製品が増えると思われますので、この経験をしっかり図面・書類に残し、社内共有を図りたいと思っています。(担当:沼田)